連載 ** 園庭の木もれ陽 **  その1 

♪ ♪  ぎんのいずみの小人たち  ♪ ♪


これからお話することは、内緒のおはなし。
ちいさな声でお話します。

ぎんのいずみ子ども園の床下には、小人たちが住んでいます。
お父さん小人に、お母さん小人。子どもたちもいるようです。
ですから、子ども園の元気な子ども達が、思わず部屋の中を走った時、私達は、こう言います。
「静かに歩いてね。床下小人がびっくりしているよ。」
そんな時、床下では赤ちゃん小人が目を覚まし、「ふぁ〜あ」とかわいいあくびをしたりしています。

この間、おやつを頂いた時に、—それは、よもぎのおだんごの日だったのですけれどー
ちいさなおだんごが、ひとつだけ残りました。
それで、子ども園の子ども達は「それ、誰が食べるの?」と聞きました。ちょっぴり“食べたいな〜”と思いながらね。
それで、私達はこう答えました。「これは、小人さんの分ね・・・。」
『小人さんが、おだんご食べにくるんでしょ。』
『それでおだんご見つけて。きなこかけて食べるんだね!』
『小人さんは、いつ来るの?』
『何時に来るの?』
子ども達は口々に言いました。
「そうね。小人さんは、みんなが寝静まった頃に来て、おだんご見つけて嬉しがると思うよ。」
『そうだよ!ねずみの時間に来るよ!』

私達がこんな話をしているのを、床下小人たちは聞いていたんですね。そして、ねずみの時間に来て、おだんごを見つけて食べたのだと思うのです。
だって、今日もまたひとつ、子ども園の庭ではいちごが真っ赤に甘くなっていたのですから。
おだんごを食べて嬉しがった小人たちが、いちごを筆で赤く染めてくれたのだと思いますよ。
ですから、子ども園の子ども達は大喜びで、小さないちごを小さく切って、みんなで分けて頂きましたよ。甘くてちょっぴりすっぱい、おいしいいちごでしたよ。


ぎんのいずみ子ども園の床下には、小人たちが住んでいます。
お父さん小人に、お母さん小人。子どもたちもいるようです。

床下の小人さんたち、いつも見守ってくれていて、ありがとう。
もう、10年にもなるのですね!
どうぞこれからも、ぎんのいずみ子ども園と、ここに通って来る子ども達のことを見守っていてくださいね。
                      植松 あずさ(ぎんのいずみ子ども園  保育者)
                
 
                * * * * * * * *

植松あずさプロフィール : 大学文学部卒業後に保育士の資格取得。自然食品店勤務の後、保育園で働く。在職中シュタイナー教育の考えに触れ、ぎんのいずみ子ども園と出会い、担任となる。料理、手仕事、花を摘むこと生けること、お話、わらべうた等子どもと一緒にすることが好きです。水彩とライアーのクラスに通い、自分の心も楽しませています。
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by nijiiro-no-tane | 2010-05-22 12:02 | その他 | Comments(0)
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